中国人民解放軍戦区成立大会が1日に北京で開催された。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)が五大戦区に軍旗を授与し、訓令を発した。戦区合同作戦指揮機関の構築は中央と中央軍事委員会が国内、国際情勢の変化に基づき行った重大な戦略的決定であり、中国の軍事改革プロセスを一層推進すると共に、中国人民解放軍の作戦能力を大幅に向上するものだ。CRIオンラインが伝えた。
■改革の本質:軍隊編制・体制を情報化戦争の新たなニーズに適応させる
軍事技術、軍事力、軍隊編成・体制は新軍事革命の3つの基本要素だ。人類は長い冷兵器と熱兵器の時代を経た。戦争技術と軍事思想は機械化戦争時代に急激に発展した。1970年代末、ソ連軍のオガルコフ参謀総長は軍事技術の急速な発展に伴い、展望性に富む軍事技術革命構想を打ち出し、世界を席巻する新軍事革命を巻き起こした。
1997年、米軍は「ネット中心戦」の概念を打ち出し、新軍事革命の理論が形を整え始めた。それぞれの軍事革命において、軍事技術と武器・装備の大きな発展が軍隊編成・体制改革を促した。これは軍隊人員と武器・装備の有効な結合を確保することで軍が全体的な作戦力を形成する鍵だ。1998年に中国は「情報戦」の概念を打ち出し、人類の4回目の軍事革命が情報化の軍事革命であり、人類の戦争の技術形態が機械化戦争時代から情報化戦争時代へと邁進することを示した。この背景の下、中国人民解放軍は法則に従い、武器・装備水準が長足の発展を遂げた後、軍事体制・編制の一連の改革に着手し始めた。2015年12月31日、軍種改革制度が完成し、陸軍、ロケット軍、戦略支援部隊の3つの軍種が設置された。さらに海軍と空軍で5つの軍種構造が形成された。2016年1月11日、軍事委員会機関各部門の設置が完了し、これまでの4総部から15の軍事委員会機能部門へと変わった。2016年2月1日、五大戦区の調整が完了し、これまでの七大軍区から五大戦区へと変わった。