第12期全国人民代表大会第4回会議が5日午前9時、北京の人民大会堂で開幕し、国務院の李克強総理による政府活動報告が行われた。
李総理は2016年の重点活動を紹介する中で、「環境整備に力を入れ、グリーン発展が新たな飛躍を遂げるよう推進する。汚染対策、環境保護、国民の健康と持続可能な発展に関わることは、強力に推進しなければならず、決意をもって経済発展と環境の改善がともに達成される道を歩まなければならない」と述べた。
李総理は、「大気の煙霧と水の汚染の対策に力を入れなければならない。今年は化学的酸素要求量とアンモニウム排出量をそれぞれ2%減少させ、二酸化硫黄、炭素酸素化合物の排出量をそれぞれ3%減少させ、重点地域のPM2.5の濃度を持続的に低下させる。石炭燃焼による汚染物質の排出と自動車排気ガスの排出が着実に減少するように力を入れる。石炭のクリーンで効率の高い利用を強化し、石炭の電気への置き換え、石炭の天然ガスへの置き換えを推進する。天然ガスの供給を増やし、風力エネルギー、太陽エネルギー、バイオマスエネルギーなどの発展支援政策を整備し、クリーンエネルギーの割合を高める。稲わらの資源化利用を奨励し、直接の焼却を減少させる。自動車用燃料の国家第五段階自動車汚染物質排出基準(国5標準)を全面的に普及させ、黄標車(排ガス基準に達しない車両)と老朽化した車両380万台を淘汰する。重点地域で大気汚染の共同予防コントロールを実施する。都市部の汚水処理施設の建設と改良を全面的に推進し、農業の面に拡大した汚染と流域の水環境の総合的な対策を強化する。工業汚染源の対策に力を入れ、汚染物質を排出する企業に対するオンラインモニタリングを全面的に実施する。環境保護の監督観察を強化する。新たに改訂された環境保護法は厳格に執行しなければならず、汚染物質を基準を超えて排出したりみだりに排出したりする者は厳重に摘発し、問題をゆるがせにして放置する者は厳しく追及しなければならない」と述べた。