評判のレストランを経営すると言うのは、簡単なことでは決してなく、初めは巴さんも苦労したという。店を引き継いだ時は、規模も小さく、客も少なかった。客を呼び込むため、巴さん夫婦は街で広告を配った。広告を受け取ってもすぐに捨てられてしまうことが多いため、巴さん夫婦はアメをたくさん買い、広告1枚1枚に付けた。すると、その小さな工夫が功を奏し、「加藤屋」の客は大幅に増加したという。
「僕は運命を信じているが、運命は変えられるものとも信じている」と巴さん。運命だとあきらめるのではなく、地元での生活を捨て、上京したように、「努力し、自分のスタイルを見付ければ、誰でも自分の運命をコントロールできる」と話す。
そして、「誰もが起業に向いているわけではない」としながらも、起業を目指す若者に、▽継続すること▽起業する分野を見極め、自分が好きで得意とする分野を選ぶこと▽心をこめてする。どうやってお金を儲けるかをまず考えるのではなく、お客さんをどのようにもてなすかをまず考え、サービスと商品のクオリティを上げること‐‐とアドバイスしている。
「今まで出会った日本人は、みんな時間を守り、仕事をまじめにこなす。これは、尊敬できる部分。中日関係の影響を受けたこともあるが、国と国の政治的関係が悪くなっても、民間交流は続けるべき」と続けた。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年3月7日
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