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中国の太陽観測技術に進展、画期的な「眼鏡」が開発

人民網日本語版 2016年03月08日11:22

現代技術により太陽活動領域全体をはっきり目にするには、どうすればよいだろうか?中国人科学者が開発した地表層自動適応光学(Ground Layer Adaptive Optics,GLAO)技術は、太陽望遠鏡に補正用の「眼鏡」をかけるようなもので、視野を広げた上で観測の精度を高める。中国科学院雲南天文台の1メートル級新型真空太陽望遠鏡は同技術を採用し、太陽の黒点と太陽粒状斑の広範囲・高分解能自動適応光学補正画像を初めて撮影した。新華社が伝えた。

望遠鏡の口径が大きいほど、分解能に優れ、より明瞭な画像を得ることができる。しかし地上の太陽望遠鏡は地球の大気の流れの影響を受けるため、その画像の解像度はせいぜい約10センチ口径の望遠鏡と同程度となる。

大口径望遠鏡の性能を発揮するためには、自動適応光学技術により大気の流れの影響を補正し、望遠鏡の能力を最大限発揮させる必要がある。ただし従来の自動適応光学高分解能補正能力は限定的で(可視光線域は10秒(角度)ほど)、太陽活動領域全体(1分(角度)−3分(角度)、1分(角度)は60秒(角度))をはっきり見ることはできない。饒長輝氏の研究チームが開発したGLAOは、この難題を解消する効果的な方法をもたらした。

饒氏によると、異なる視野における太陽光が大気層を通過する際に、同じ位置の地表層を通過する。GLAOはこの原理に基づき、地表層の大気の観測と補正を行う。これでは回析の極限に近い分解能は発揮できないが、広範囲の画質を高めることができ、太陽活動領域の高分解能観測が可能になる。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年3月8日

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