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今年と来年注目の中国映画 名監督は現実路線へ舵きりへ (2)

人民網日本語版 2016年03月25日10:09

世代交代進む

役者が監督になるというケースが増加するにつれ、ニッチな文芸映画の監督が頭角を現し始め、中国国内の映画監督のふるい分けも進んでいる。1980年代に登場した映画監督たちが製作する映画は減少し、1990年代に入って映画を製作し始めた賈樟柯(ジャ・ジャンクー)監督などは、ニッチな芸術映画に注目している。それとは対照的に、実力があってもこれまではそれが十分に発揮されていなかった若い監督が文芸映画から商業映画へと歩み始めている。

例えば、管虎監督がメガホンを握る映画は、独特の作風があり、クオリティも高い。ただ、「殺生」や「厨子戲子痞子(The Chef ,The Actor,The Scoundrel)」などは前評判は良かったもののヒットはしなかった。そして、昨年12月に公開となった「老炮児(Mr. Six)」がヒットして、ついにその作品が多くの人に見られるようになった。「鉄は熱いうちに打て」と言わんばかりに、管虎監督は2作品の製作計画を最近発表した。うち、「小爺」は、「老炮児」の続編もしくは番外編と言え、人気アイドルが主演して、大学でのストーリーを描く。

人気映画の続編が続々公開へ

人気小説の映画化も熱いが、続編映画も熱い。すでに人気となった映画の続編の製作は、もっとも手っ取り早い方法だ。今年、最も期待されているのは「手機(携帯電話)2」。13年前の2003年に上映された「手機」が指摘した社会問題は今でも存在している。その続編では、携帯は愛や人の心だけでなく、未来とも関係があることが描かれる。馮小剛監督は、「これほどの時間が経ち、携帯は私たちの生活に欠かすことができないほどの影響を与えるようになっている。『手機2』を通して、人が科学技術や機械を支配しているのか、それとも科学技術や機械が人を支配しているのかという問題に迫りたい。この作品はコメディであって、『ホラー』でもある」と説明している。

昨年、「戦狼(Wolf Warriors)」が大ヒットし、監督・主演を務めた呉京(ウー・ジン)は映画界において足場を固めた。そして、現代の不屈の精神を持つ軍人の姿が同映画で描写された。その続編がまもなくクランクインする。クリエーターは同じであるものの、アフリカの熱帯雨林でロケが行われる。

その他、「大話西遊終結編」は、製作が後半部に入っており、夏休み映画として公開される予定だ。劉鎮偉監督がメガホンを握り、俳優の韓庚(ハン・グン)や呉京、女優の唐嫣(タン・イエン)、莫文蔚(カレン・モク)などが主演を務めている。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年3月25日


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