2016年4月8日  
 

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日本は大国か?それとも小国か? (3)

人民網日本語版 2016年04月08日16:45

シンクタンクの学者として、私は日本人のこれらの文学面での苦痛を過度に賛美したいのではなく、むしろこれによって中国人に注意を喚起したい。中国の過去5年間の国内総生産(GDP)は目覚ましいスピードで日本を追い越し、その約2倍以上に達したばかりか、勢いはとどまらず、3倍、4倍さらにはもっと成長を見せようとしている。この情勢下で、我々は日本の「小国」ゆえのある種の優位点や長所を見つけるべきであったにも関わらず、それを不注意にも見過ごしてきた。中国人は日本人に対して敬意を払う寛大さを持つべきだ。歴史を正視しようとしない日本への憎悪感が依然存在するからといって、「ライバル」の優位性を発見する目を決して曇らせてはならない。

技術イノベーションや社会文明以外にも日本には少なくとも2点優れた点が存在し、中国はその点を重視して研究すべきだと考える。

第一に、「一党優位」の日本政治体制の秘密について、中国人はまだ正確に把握できていない。第二次世界大戦後、日本の自民党は単独政権と連立政権を合わせるとすでに半世紀以上もの間、政権を握り続けてきた。これは現代の世界各国の政治史を見ても、それなりに注目に値する歴史と言える。このような長期間にわたる政権地位の保持の背後には、非難されるべき政・官・財の鉄のトライアングル、あるいは金権政治や派閥争いなどが数多く存在することだろう。しかし、このような特殊な体制において、日本は一度は国際的な資源を集め、強力な国政運営能力を得たという事実を中国人は認めない訳にはいかない。どのような力が日本人の柔軟さと精巧さを形作らせたのか、また、日本はいかにして資本主義国家の後進国としてスピーディな発展を遂げ、第二次世界大戦においては民族の第二次復興を実現させることができたのか?これは非常にスケールの大きい政治理論問題だ。

第二に、「保守服従」が日本の一般大衆の心理を形作っている点も、中国社会から言えば一種の困惑を感じ得ない。日本の一般大衆は普遍的に秩序に従う意識と大衆心理に従う傾向がみられる。一般的に日本人は権威を尊重し、特にその大衆心理は比較的平均的な社会構造を作り出している。1970年代には日本で中流階級に属すると考える家庭が90%に達しており、これは「一億総中流」と言われたゆえんだ。当然ながら20年後の現在はその割合は40%となり、書籍「下流社会」という日本のベストセラーの中でその衰退ぶりが紹介されている。しかし、民権化されたかつての日本の経済政策と社会の発展は依然として避けて通ることのできない議題の一つである。(編集TG)

「人民網日本語版」2016年4月8日


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