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各地で地震が多発、世界的な地震活動期という結論は早急

人民網日本語版 2016年04月18日13:54

3月2日にはスマトラ島でM7.8、4月10日にはアフガニスタンでM7.1、4月13日にはミャンマーでM7.2、4月16日には日本の九州でM7.3、4月17日にはエクアドルでM7.5の地震が発生した。今年3月より世界各地で地震が頻発しているが、中国にはどのような影響を及ぼすだろうか?新華社が伝えた。

中国地震台ネットワークセンター予報部の蒋海昆部長は、17日に独占インタビューに応じた。

蒋氏は、「2004年にスマトラ島沖でM9の地震が発生した後、世界各地でM8クラスの地震が頻発した。これは、大地震が頻繁に起こった前世紀前半の状況に似ている。M7レベルの地震が多発している地域は、アルプス・ヒマラヤ造山帯と環太平洋地震帯に集中している。九州は震源地が陸地で、多くの死傷者が出たため、広く注目された。環太平洋地震帯は、地震活動が活発な地区だ。日本とエクアドルはいずれもこの地震帯に位置する。環太平洋地震帯の強震は、大洋の拡張とプレート活動によるものだが、世界が地震活動期を迎えたという結論を早急に下すことはできない」と指摘した。

蒋氏はまた、次のように指摘した。

当センターは日本で発生する地震を引き続き注視していく。客観的に言えば、日本の地震が中国に及ぼす影響は、かなり緩やかなものと思われるが、アルプス・ヒマラヤ造山帯は、インド・プレートとチベット地塊が「正面衝突」していることから、青蔵(チベット)高原地塊の東端にある南北地震帯と西端にある天山地震帯に対する影響に注意が必要だ。さらに、インド・プレートの動きがかなり速く、中国大陸部を北東方向に押す作用も比較的強いことも、中国にある程度の影響を及ぼすと予想され、専門家は同プレートの動きに特に注意している。

アルプス・ヒマラヤ造山帯では、昨年、ネパール地震が発生し、M8の本震が「一連の」M7以上の余震をもたらした。このあと、タジキスタンで12月にM7.4の地震、アフガニスタンでは今年4月にM7.1の地震が発生した。これらの地震はいずれも、アルプス・ヒマラヤ造山帯の西端で起こった。西端に比べ、東端は長い間落ち着いた状態が続いていた。だが、今年4月13日、ヒマラヤ山脈東端のミャンマー・インド国境地帯でM7.2の地震が発生した。

このような一連の地震から、アルプス・ヒマラヤ造山帯の東西2つの「触角」が、昨年のネパール地震後、中国大陸部を押す力を強めていることが分かる。よって、我々は、南北地震帯の中東南部分と天山地震帯が原因となって今後起こりうる地震の危険性に、非常に高い関心を払わなくてはならない。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年4月18日

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