そのため、「匠の精神」というややレトロの言葉は、中国の政府活動報告に盛り込まれてから、ソニーをはじめとする日本企業は中国の製造業の発展においてより多くの参考としての意義をもつようになったのだ。
栗田氏は、「ソニーは匠の精神を重視しており、特に技術面ではこの精神を基準に今日まで発展してきた」と語り、「多くのブランドのスマートフォンが我々のCMOSイメージセンサを使用している。この小さなパーツには多くの複雑かつ先進的な技術が集約されており、暗い環境でも高画質の写真を撮影することができる」と例を挙げて紹介した。
中国の製造業の現状について栗田氏は、「近年、中国の製品の質は絶えず向上しており、中国企業も匠の精神を重視するようになってきた。ソニーと中国企業との間にも必ず協力の方法があると信じ、双方の発展を実現したい」と高く評価した。栗田氏は、「中国は多様化する市場であり、強い独自性を有し、単に世界の他の市場戦略を模倣することはできない」とも語った。(編集MI)
「人民網日本語版」2016年4月19日