最新研究によると、多くの友人との交流は、「モルヒネより良く効く」鎮静効果があるという。英オックスフォード大学の研究者は、「多くの友人がいることで苦痛に耐えられる」ことを発見した。参考消息網が伝えた。
英デイリー・テレグラフ紙(電子版)報道によると、研究者は、体内にある天然の鎮痛物質であるエンドルフィンについて研究した。研究者は、英学術誌「サイエンスレポート」に研究成果報告を発表、「この化学物質は、強い効果を持つ鎮痛剤であり、鎮痛効果はモルヒネより高い」と指摘した。
オックスフォード大学実験心理学部の博士課程大学院生カタリナ・ジョンソンさんは、「エンドルフィンは、我々が痛みや快楽を感じたときに分泌される、天然の鎮痛剤である。社会での交流によって前向きな気持ちが生まれると、エンドルフィンが脳にあるオピオイド受容体と結合するという考え方もある。このような仕組みによって、私たちが友人と会うと、心地よい感覚が生じる」と説明した。
研究者は、18歳から34歳までの成人101人を対象に研究を行い、さまざまな生活に関する質問をした。また、被験者が身体的な傷を負うことなく痛みを感じるテストも行った。研究者は、SNSを利用することで、より多くの人が苦痛に耐えることができることを発見した。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月4日