大腸がんの罹患率は、長時間の着席、喫煙、肉の赤身の大量摂取などと関連することがこれまでの研究で明らかになっている。しかし米国がん学会(AACR)の年次総会では、驚きの研究結果が発表された。足の長い男性は、短い男性よりも大腸がんの罹患率が42%高いというのだ。新華社が伝えた。
米ミネソタ大学の疫学研究者は、20年に渡る動脈硬化症の研究の被験者のデータを集め、1万4500人の被験者の身長、座高、足の長さと大腸がんの罹患率の関係を分析した。その結果、男性の被験者のうち、足の長い人は短い人より罹患率が42%高かった。足が最も長い男性(90センチ)と最も短い男性(79センチ)を比べると、前者の罹患率は後者より91%高かった。女性の場合、足の長さと罹患率の間に、明らかな関連性は認められなかった。
今回の研究・分析に用いられた要素のうち、大腸がんと関連性を示したのは足の長さだけで、身長と座高には関連性がなかった。研究者は、「これは足の長い人の、体内の成長ホルモンの分泌が活発なためだろう」と話した。成長ホルモンが骨格の成長を促す重要なホルモンであり、大腸がんの罹患率を高める要素であることは、多くの研究によって証明されている。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年4月22日