●「徽派建築」発祥の地に赴き建材調達
上海ディズニーランドの計画段階で、米国のデザイナーは中国各地を歩き回った。安徽省宏村、甘粛省敦煌、海南島、浙江省などを次々と訪れてそれらの地からインスピレーションを得て、お茶・海・森林・高山・砂漠・河川という六大元素を取り出した。また、歴史ある「徽派建築」の建物を基礎に、六代元素をその中に溶け込ませ、デザイン原案を完成させた。
中建八局プロジェクト部は、中国古代建築の専門家を招き、飛檐闘角など古建築の細部デザインを依頼した。2014年9月、世界で唯一となるディズニーランド内の中国古建築設計図が、最終的に確定された。
中国文化のもともとの味わいを再現するために、建材の選定は、独創性に富んだものとなった。張経理は、次の通り説明した。
建材の強度、強靭度、耐腐食性などの要求をクリアする前提で、我々は可能な限り、六大元素の原産地から建材や内装材を探した。屋根瓦のもともとの質感や色彩をできるだけ再現するために、調達担当者は、何度も浙江などに赴いて陶土を吟味、伝統技法を用いて屋根瓦を製造した。高山をテーマとしたレストランの建設では、数100キロ離れた安徽省から石材を輸送した。海のテーマレストランのかやぶき屋根は、何度も試行錯誤を重ねた末、本物の代わりに、安全性と耐久性に優れた複合材料を採用することにした。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月9日