米国の元国務長官が、南中国海仲裁裁判の結果を遵守しない場合「危険の始まり」になると公言したことについて、外交部(外務省)の陸慷報道官は9日「米国のこうした人々は口を開けば海洋の法の支配の擁護者を自任しているが、34年経っても国連海洋法条約を批准していない。口を開けば他国に対して、第三者の紛争解決方式を受け入れるよう要求する一方、自国はこれを回避し、国連の最も主要な司法機関である国際司法裁判所の判決と命令の受け入れさえ拒んでいる。口を開けば他国に対して国際法の遵守を要求する一方で、自国といわゆる同盟国には違法の扉を大きく開き、国際法に違反して中国の南沙(英語名スプラトリー)諸島の一部島・礁を侵犯するフィリピンの行為について長年にわたり見て見ぬふりをしている。国際法について自らに合致すれば用い、合致しなければ放棄する米側のこうした功利的手法は、国際法の権威性、厳粛性、有効性に対する重大な侵害であり、これこそが危険で、国際社会の強い警戒に値する」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2016年5月10日