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中国人科学者、エボラウイルスの抗体を分離

人民網日本語版 2016年05月18日11:28

中国人科学者が率いるチームは16日、英Scientific Reports誌に掲載した論文の中で、高い中和能力を持つエボラウイルス単一クローン抗体を3株分離したと発表した。これらの抗体は、エボラウイルスの感染の予防・治療用の候補薬となる潜在力を持つ。新華社が伝えた。

流通を認められている、エボラウイルスに特化した臨床治療薬・ワクチンは、現在も存在しない。清華大学医学院の張林キ教授(キは王に奇)が率いるチームは、中国科学院広州バイオ医薬・健康研究院、呼吸器疾患国家重点実験室の陳凌教授の研究チームと協力し、免疫性を持つ中国のサルから高い中和能力を持つエボラウイルス単一クローン抗体を3株(Q206、Q314、Q411)分離した。

科学者らはカナダ公衆衛生局の華人科学者の邱香果教授と協力し、動物実験を行った。マウスをエボラウイルスに感染させてから48時間後、うち2株の抗体が高い保護作用を発揮した。張教授は、「この3株の抗体は、エボラウイルスの感染の予防・治療用の候補薬となる潜在力を持つ。チームは全力で動物実験と臨床研究を進めている」と話した。(編集YF)

「人民網日本語版」2016年5月18日

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