2016年5月19日  
 

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メードインチャイナが高品質の代名詞になるのはいつ? (2)

人民網日本語版 2016年05月19日08:10

第13次五カ年計画スタートの年に、政府と国民の前に横たわる切迫した複雑な問題、それが消費財の「品質革命」だ。

もう1つ見落としてはならない現実は、中国では今、相当な規模の中産階級が形成されつつあり、中産階級の消費ニーズがよりよいものへとバージョンアップしていることだ。だが中国の産業規模は巨大ながら、この大きな消費群の需要とかみ合っておらず、消費財の品質と安全の問題がしばしば消費者に糾弾される。こうして市場に生産過剰の低級商品が溢れるという状況がある一方で、中級・高級商品のニーズが海外へ大量に流れ出る「需要の流出現象」も起きている。

実際、供給側の構造改革を強化するのが、目下の消費財の品質革命のヤマ場だ。供給側の構造改革とは、改革という手法によって構造調整を推進し、効果の低い低級消費財の供給を減らし、有効な中級・高級消費財の供給を拡大し、需要の変化に対する供給構造の適応性と柔軟性を強化し、全要素の生産効率を高めることに他ならない。そこで第13次五カ年計画綱要では、消費の加速・バージョンアップに適応し、消費環境を改善することで消費の潜在力を発揮させ、供給を改善し革新することで消費ニーズをよりよく満足させ、消費力を強化し、人々の消費への期待を改善し、人々の消費の拡大に力を注ぐことが明確にうち出された。

最近、国務院弁公庁が通達した「品質発展綱要2016年行動計画の徹底実施」では、品質向上の行動を深いレベルで展開し、消費者が常に関心を寄せる消費財を重点として、消費財の供給の改善のための特定行動を展開し、消費財の品質向上プロジェクトを組織的に実施し、種類を増やし、品質を高め、ブランドを樹立し、国民の消費のバージョンアップした要求によりよく応えることを求めている。行動計画はすでにある。大事なことは計画を実施して、できるだけ早く成果を挙げることだ。これと同時に、消費財の品質の監督検査を強化し、中国の消費財の安全基準のレベルを絶えず向上させることが大切だ。

こうした消費財の「品質革命」が成果を上げられるかどうかは、消費財の生産の「最後の1キロメートル」を歩めるかどうかにかかっている。これまでの実践からわかることは、中国製消費財と海外製品との違いは、科学技術イノベーションという「最後の1キロメートル」を歩むかどうかだ。中国の消費財メーカーが努力して「最後の1キロメートル」を歩むようになるには、政府が企業を誘導し科学研究の投資を増やすことが必要であり、政府が資本力のある大・中規模国有企業を誘導して国の大型プロジェクトを任せるために力を尽くすと同時に、その力の一部を生活に必要な消費財の研究開発にも充てなければならない。中国で作られた消費財が世界の一連の新製品のように「品質は上等、細やかで完璧」だと消費者に感じさせることができたなら、消費者はごく自然に「国産品を真っ先に選ぶ」ようになるはずだ。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年5月19日


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