このところ、「匠の精神」という言葉が人々の口によくのぼる「流行語」になっている。福建省泉州市では以前から職業学校の多くが「師弟制度」による人材育成モデルを積極的に模索しており、師匠たちの口づてに教えを授け、学生達に「匠の精神」を綿々と受け継がせている。
泉州軽工職業学院が「手工芸職人育成計画」を打ちだし、同学院の学生たちは学院の「職人の名人」として招聘された技術職人に師事、また同時に「名人のアトリエ」を設立した。現在、同学院は既に裁縫職人クラス、伝統食品職人クラス、木工彫刻職人クラスを設立している。2016年末までに大工職人、セメント職人、絵師、裁縫など10科目に関連するカリキュラムの基本を構築し、質の高い手工芸職人を育成する予定だ。
福建農林大学(福建省福州市)安渓茶業学院は鉄観音の茶作り技法を伝授する拠点として、茶作りの名人を校外実習講師として任用し、茶作り工芸職人を校内に招聘することで学生は職人と直接連携することができる。名人の茶企業、茶畑での実習を通して、学校の育成理論と職人の技能実践がそれぞれをカバーし合うという教育効果が得られる。
2校はこの方法を通して学生に理論や知識を教えるとともに学生の能力と経験を高め、学生たちが卒業してからより早く、より効果的に社会に適応し、社会に貢献できる地道に努力する人材になるよう期待している。(編集JK)
「人民網日本語版」2016年5月19日