香港特別行政区政府が主催する「一帯一路(1ベルト、1ロード)」サミットフォーラムが18日午前、香港コンベンション&エキシビション・センターで開催。張徳江・全国人民代表大会常務委員会委員長が出席し、「香港独特の優位性を生かし、『一帯一路』の明るい未来を共に作る」と題する基調講演を行った。 新華社が伝えた。
張委員長はまず、習近平主席や中国政府を代表し、フォーラムの開催を祝福した。
そして、「香港は、中国の特別行政区であり、『一帯一路』建設における重要なポイント。中国中央政府は第13次五カ年計画(2016‐20年)綱要を制定し、『一帯一路』のビジョンを描き行動する際、香港が『一帯一路』の建設に参加し助力することを支持することを重要な政策の方向性にしている。香港は、『一帯一路』の建設において、位置的優位性、開放・協力の面で先んじている優位性、プロフェッショナルなサービス業という優位性、文化の継承という文化的優位性など、独特の優位性を備えており、重要な役割を果たす能力を持っている。香港がさらに広い視野と心で、『一帯一路』建設という大きなチャンスをしっかりつかみ、自身の発展と『一帯一路』建設をうまく結び合わせ、さらにその優位性を拡大、向上させてほしい」と語った。
また、「中国中央政府は、香港の安定した繁栄と国家戦略大局における役割を非常に重視しており、香港が今の優位性を強化し、新たな優位性を開発することを支持する。また、香港が中国大陸部との交流協力を強化すること、国際経済貿易を拡大させることを支持する。同時に、香港は、国家発展戦略にさらに積極的に参加し、『一帯一路』と連結し、総合サービスのプラットホームを構築し、資金供給に照準を合わせ、人民元の国際化と『一帯一路』への投資、融資のプラットホーム建設を推進しなければならない。また、人的・文化的交流を活発化させ、『一帯一路』沿線の人々の相互理解を深めなければならない。そして、中国大陸部との協力を深め、共に『一帯一路』市場を開拓しなければならない」と指摘した。
董建華・全国政協副主席もフォーラムに出席したほか、香港特別行政区の梁振英・行政長官が挨拶を述べた。中国大陸部、香港、東南アジア諸国連合(アセアン)、西アジアなどの政府高官、商工界の関係者、国際機関の代表などもフォーラムで発言した。中国国内外から来たゲスト2000人以上がフォーラムに参加した。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年5月20日