○各方面の力を結集すべき
校内いじめや校内暴力事件が何度も繰り返し起こるに伴い、社会の各界はその深刻さを認識するようになり、「もはやただごとでは済まされない」状況となっている。校内いじめの発生を防止することは、1つの体系的な作業であり、多方面・多分野が心を一つにして協力しなければならない。
校内いじめの根っこは心の奥深くにあり、責任の所在は家庭・学校・社会にある。したがって、校内暴力を撲滅し、校内いじめを一掃するためには、教育の役割を存分に発揮させなければならない。昔から、一部の学校や保護者は、「点数重視・素養軽視」「管理規制過剰・教育不足」に傾き、生徒のメンタル教育を疎かにする傾向があった。青少年は、智能面では非常に強い柔軟性を備えていることから、操作可能な規則教育や行動教育を通じ、言葉や行動で手本を示し、彼らが「超えてはいけない一線」に対する意識を培い、健全な人格を形成するよう手助けしなければならない。このため、立法化を通じて校内暴力行為に対する予防と懲罰制度を強化し、保護者や学校の安全教育・管理・防犯責任をいっそう明確にする必要がある。
現在、多くの地域では、義務教育段階におけるメンタルヘルス専門教師の配置を強化し、青少年のメンタルヘルス教育の強化に取り組んでいる。また、社会の各種予防研究機関、公益組織、専門家も巻き込み、完備された校内暴力・いじめの予防コントロール体制を一日も早く確立することが求められている。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月30日