2016年6月17日  
 

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日本に根付く「三国文化」 (2)

人民網日本語版 2016年06月02日09:00

山のような三国関連書籍の中でも、「孔明式『売れる!』マーケティングの教科書」「三国志の人間学: 脳力開発実践講座」「諸葛孔明の組織改革」など、実用向けの本がかなり多いことに気付く。経営の神様と呼ばれる松下幸之助も生前、「三国志に登場する人物の知恵は私の最良の師だ。企業管理においては、才能を愛し重用した劉備のやり方を見習わなければならない。これによって、小が大を制し、弱が強に勝ち、成功を収めることができる。企業の競争力を高めるためには、三国志に出てくる複雑な状況への対処法を学ばなければならない。名君のように、外部に対しては寛大に接し、自分自身はよく省みて明晰に己を知らなければならない」と語っているほどだ。中国の絢爛な古典文化が日本の近代経営理念にここまで生かされているとは、驚きだ。

私が仕事で知り合った日本人は、サラリーマンであれ専門家・学者であれ、三国志の人物や物語を非常によく知っている。彼らによると、三国志の日本への影響は、伝統衣装である和服にも表れているという。和服は三国時代、呉の国から日本に伝わったもので、呉服とも呼ばれている。日本の友人たちは、当時呉の国の首都だった南京を訪れると、孫権が建てた石頭城を興味深げに参観し、孫権の墓を訪れて参拝し、孫権がかつて水軍の調練を行ったとされる玄武湖を訪れる。また、ある日本人教授と共に建ギョウ区(ギョウは業におおざと)政府の前を通りがかった時、「建ギョウ」の二文字を見た教授が三国時代の古い地名が今も使われていると知り、思わず区政府の看板に向かって90度のお辞儀をしたこともあった。(編集SN)

「人民網日本語版」2016年6月2日


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コメント

最新コメント

老板   2016-06-02110.3.23.*
  「三顧の礼」や「泣いて馬謖を切る等」三国志は日本人の日常生活に  根付いてます。ちなみに「孫子の兵法」もベストセラーですよ。日中は  長い歴史の中で、良好な関係が続いていた時期も多く、今後も仲良く  して行きたいですね。