2016年6月3日  
 

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「ファン経済」のビジネスチャンスはいつまで続く? (2)

気持ちを商品の付加価値に

人民網日本語版 2016年06月03日17:08

「プロのファン」の最も下層に位置する「勧誘員」はお揃いの服装で、同じロゴをつけ、イベント会場でアイドルのポスターを掲げ、歓声を上げて盛り上げる。彼らが受け取る報酬は少ないが、イベントが多ければ1カ月数千元の収入にはなる。

その上の階層である「中間層」は、ネット上のコミュニティにアイドルを支援するスレッドを作成したり、娯楽メディアに投稿するなどが主な任務で、収入は安定している。

ファンによる宣伝を手掛けるある担当者は「ファンによる宣伝は、人海戦術でランク上げする従来のやり方とは違い、商品の販売と同時にファンが宣伝に協力し、一般人とのやり取りを通じて商品の購入に向かわせるというものだ」と語る。ファンによる宣伝は、その商品に一定規模の顧客がいて初めて話題となり、成立する。その後も絶えず新たな話題を出し続けることで、潜在顧客を動かし、新たなファンを生み出さなければならない。

▽ファン経済は富の入り口になるか?

モバイルインターネットが広まる中、ファン経済もますます活発化している。十分な規模のファンがいれば、何を売ってもその売れ行きを心配する必要はなさそうに見える。しかし、実質的な基盤を持たないファン経済は本当に「富の入り口」になるのだろうか?

ファン経済は気持ちを商品の付加価値としている。製品の質の良しあしは重要ではない。消費者は商品そのものではなく、アイドルを支持するためにお金を出すのだ。この点から見ると、ファン経済はある種、理知的ではない消費と言える。


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