2016年6月16日  
 

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中国人留学生、韓国地方経済の「救世主」に? (2)

人民網日本語版 2016年06月16日08:20

地元政府の統計によると、牙山地区の大学周辺の空き部屋率は、2008年には69%に達していたが、地方経済の活性化によって、2015年には30%以下まで下がった。

韓国の大学の窮地

韓国の大学は現在窮地に立たされており、これも留学生を引き付けたい大きな要因となっている。

この窮地の根本的問題は韓国の下がり続ける出生率にある。出生率が下がり続けることで入学者数も減少を続けており、韓国の教育界は大きな危機に直面することになった。

減少する出生率とは反対に、高齢化は増加の一途を辿り、総人口に占める高齢者の割合は2000年に7.2%だったのが、13年には12.2%に膨れ上がっている。この勢いが続けば、韓国の人口は2018年から大幅に減少し、2750年に韓国は無人国家となるという悲観的な予測をする学者まで出てきている。

それだけではない。近年は韓国の内需市場に見切りを付けて中国といった海外市場に目を向ける韓国企業が増え、これによって企業の「グローバルな視野をもつ人材」への需要が拡大、海外留学を選択する韓国人学生は大幅に増え、国内の教育産業は赤字からの脱却の術を見出せずにいる。

困窮の中、やむを得ず考え出された解決策が留学生に依存するといもの。しかし、韓国には学生募集の制限があり、大学側の政府に対する不満は膨らんでいる。年に一度開かれる「韓国私立大学長会議」で、釜山外国語大学のある教授は取材に対し、「韓国政府は過度に大学の自主権を押さえ込んでいるところがある。昨今世界各国が留学政策を緩める方向で進んでいるにも関わらず、韓国はその逆を行っている」と不満を漏らし、大学により多くの自主権を与えるよう政府に求めた。(編集MI)

「人民網日本語版」2016年6月16日


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