メイン通りには、レストランやバーや美容院もありますが、いずれも他の民家とたがわず木造で、看板も木製なのでよく見ないとそこが店であることに気が付きません。でも一歩入れば、木をうまく利用したおしゃれでモダンなインテリアとなっているお店もあります。
聞くところによると、上海などの都会人が旅行でこの村を訪れて気に入って店を開くことになったという人もいるそうです。
観光客用の旅館もいくつかありますが、いずれも木造で高層の建物はなく、村の景色に溶け込んでいます。
夜、2階建て一軒家のバーに行きました。木製の看板に書かれた店の名は英語でした。
お客は私と友人の2人だけ。笑顔の素敵なスタッフに2階に通されるとそこはテラスになっていて、屋根はありますが窓にガラスはなく、ここちよい風が吹いていました。
メニューを見ると、意外なことにカクテルやウイスキーやワインなど豊富な品揃え。ワインをオーダーすると、これまた期待していなかったのに、曇りのないワイングラス。
親しい友人とのおしゃべりと美味しいお酒と心地よい風。これ以上はないという至福の時間を過ごしていると、目の前をキラキラするものが横切って行きました。
ホタルです。夢中になって数えてみるとテラスに7匹いました。
ホタルを眺めながらお酒が飲めるなんて、夢のような時間でした。
他にお客もなく、ここちよい木製の長椅子もあり、このままここに泊まってちゃおうかあ。などと冗談を言っていると、下から店のスタッフが上がってきました。宿の主人が迎えに来ていると。12時に鍵を締めるので、帰ってほしいと。
ここの宿には門限があったのですね。でも、どうしてここに居るとわかったのかなあ。(渡辺直子)
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