北京市はこのほど2016年の企業賃金指導ラインを発表した。今年に入ってから、北京をはじめ、山東省、山西省、内蒙古(モンゴル)自治区など各地で今年の指導ラインが発表されている。北京では賃金上昇率の下限が昨年の3.5%から今年は4%に引き上げられた。中国新聞網が伝えた。
▽各地で今年の企業賃金指導ライン発表
北京市人的資源・社会保障局が8日に発表した指導ラインでは、企業従業員の平均賃金上昇率の基準ラインが9%とされ、上限は15%、下限は4%となっている。
同局によると、生産や経営が正常に行われ、経済的利益が増加している企業は、基準ラインを参照して賃金上昇水準を設定する。過去2年間に利益が急増し、16年も利益の急増が引き続き見込まれる企業は、原則として上限を上回る賃金上昇水準の設定はできない。利益が例年並みか減少が見込まれる企業は、下限を参照して賃金上昇水準を設定するのだという。
企業賃金指導ラインは基準ライン、上限(警戒ライン)、下限で構成される。政府が当年の経済発展調整目標に基づき、社会に向けて発表する当該年度の賃金上昇水準の提言であり、強制力はないものの、企業と従業員が賃金をめぐる団体交渉を行う時や、企業が賃金上昇水準を合理的に確定する際の参考となる。また国有企業が賃金の総額管理を行うための重要な手段でもある。
おおまかな統計によると、北京の指導ラインが発表されたことで、今年に入って指導ラインを発表した地域は北京、山東、山西、内蒙古の4カ所に達した。
各地の数字をみると、山東の基準ラインは8%、上限は13%、下限は3%。山西は基準ライン7%、上限11%、下限4%。内蒙古は基準ライン8.5%、警戒ライン13.5%、下限3%となっている。
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn