中国科学院心理研究所の呉麗麗博士をリーダーとする研究者たちは、「測定に参加したボランティアは、文化的背景に関係なく、よりポジティブな形容詞を用いて自分自身を描写し、マイナスの特徴は自分を表現するのに不適切であると考えていた」と報告している。
研究者は、さらに、「このほか、参加者全員について、自分をプラスの形容詞で描写する反応スピードの方が、他人をマイナスの形容詞で描写する反応スピードより速かった。これは、測定に参加した人の文化的背景とは無関係で、彼らは同じように自分を美化するモチベーションを備えていた」と指摘した。
以前から、「異なる文化的背景を持つ人々は、自尊心に対して異なった考え方をしているのか」という疑問が、研究者の間で議論の的となっていた。一部では、「アジア人の自尊心はそれほど強くない。というのも、彼らは、伝統的な集団主義文化の中で生活しているからだ」という意見がある一方で、「アジア人の謙虚な行動パターンは、文化的慣例に過ぎない。アジア人は、西洋人に負けず劣らず、強烈な自尊心を持っている」という主張もあるのだ。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年7月13日
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