安徽江淮汽車股フン有限公司(フンはにんべんに分)は株式市場における一日間の取引停止を経てこのほど公告を出し、フォルクスワーゲン(中国)投資有限公司と今月6日にドイツで了解覚書を締結したことを明らかにした。双方は今後、新エネルギー車製品を土台として、新しい合弁会社設立の見通しと実行可能性について評価作業を行うという。これはつまり、フォルクスワーゲン(VW)が一汽VW、上汽VWに続き、江淮汽車と組んで中国に3つ目の合弁会社を設立する計画であることを意味する。「京華時報」が伝えた。
公告によると、双方は新エネルギー車を土台に、開発・製造・販売を一体的に行う合弁会社を設立し、現金やその他の有形・無形資産による出資方法でそれぞれ50%にあたる初回登録資本金を払い込む。計画に基づき、双方は今後、新エネルギー車の完成車と部品の研究開発、製造、販売や移動・旅行プランなどの分野で全方位的な協力を展開する。現在、合弁会社の投資規模やビジネスモデルなどの詳細は確定しておらず、双方は覚書締結から5ヶ月以内に確定して正式合意を締結したいとしている。
江淮汽車は中国で早くから新エネルギー分野に参入している独自ブランドメーカーで、新エネルギー車製品の今年上半期の販売量は前年同期比261%増加した。安進会長は、「VWとともに新エネルギー車分野に足場を固め、全方位的な協力を展開し、中国の消費者にコストパフォーマンスの高い電気自動車製品を提供していきたい」と話す。公告には、「中国国内の消費者のニーズを満たすことを基礎としつつ、新会社は海外の新エネルギー車市場の一層の開拓にも期待を寄せる」とある。
VWグループはこのほど発表した「手を携え心を一つに−2025戦略」に基づき、今後10年で電気自動車30車種以上をうち出すとしている。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年9月8日
このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。
掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
Tel:日本(03)3449-8257
Mail:japan@people.cn