2016年9月13日  
 

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宮本雄二元外交官「日中にはさらに多くの『福原愛』が必要」 (2)

人民網日本語版 2016年09月12日10:21

福原選手は小学校4年の時から毎年、半年以上を中国で過ごし、卓球の練習に励んだ。そして、17歳の時に、中国の卓球クラブに加入した。彼女が中国で経験したことは、決して簡単なことではなく、忍耐力と強い気持ちで、勇気を持って困難を克服した。特に、彼女は中国語がとても上手で、驚かされる。彼女の中国語は、生活の中で学んだ生きた中国語だからだ。私は、自分の英語は教科書で学んだものだが、中国語は生活の中で学んだのだと思っていた。しかし、彼女ほど流暢ではない。これは、彼女が完全に中国の社会に溶け込んだからこそ、得られた能力だ。彼女は、中国人と深く交流でき、加えて性格が謙虚で、外見もかわいいため、中国人に愛されている。本音を言うと、福原選手は、自分の考えを表現することがあまりない日本においても、謙虚な性格だ。彼女は日本の傾向を代表すると同時に、中国の状況も日本に紹介してくれ、中国人が「等身大」の日本を理解できるよう、大きく貢献してくれている。

日中は「アジアの目」を忘れてはならない

このように考えると、たった一人の人間を通して、相手の社会の一つの側面を理解できることが分かり、さらに多くの「福原愛」が必要ということになる。逆に、もし、中国の競泳選手・傅園慧選手が日本で生活したことがあり、テレビで日本語のインタビューに応える様子が映されれば、「究極のパワー」といった言葉を使わなくても、彼女個人の魅力だけで、日本人は拍手喝彩するだろう。なぜなら、彼女の率直な言葉から、メダルを取るために努力している中国の選手の心の声を感じることができるからだ。これは、中国人とはどのような人なのかを生き生きと表すことができる、とても自然な方法で、抽象的な叙述ではない。そして、日本人に本当の中国人像を見てもらうことができ、日本社会が中国人や中国社会に対して親近感を抱くきっかけとなるだろう。そのようなイメージが一つ一つ積み重なって行けば、相手のリアルな社会を少しずつはっきりと知ることができるようになる。


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