たかが「定年退職後のセカンドビジネス」と言ってしまえばそれまでだが、栾さんは違った。彼女は「この仕事に渾身の情熱を注ぎ込んでいる」と明言し、さらには周りの友人も巻き込んだ。70歳なり、さまざまな原因から、彼女は不本意ながらSPという仕事から離れざるを得なかった。
離職したとはいえ、12年に及んだ彼女の影響はまだ続いている。少し前、彼女は病院の理事長に、献体の手続きについて問い合わせた。栾さんは、老眼鏡を直しながら「献体を思いついた経緯は、SPを始めてから、一個人の人生は困難も多く、予想外のことが起こることを実感した。自分ができる微力を尽くし、自分の生きた価値が証明できれば、この世に生を授かったことも無駄ではなくなるだろう」とゆっくり語った。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年9月12日(編集KM)
「人民網日本語版」2016年9月12日
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