中国航天科技集団が24日に発表した情報によると、中国第2世代静止軌道気象衛星の1号機「風雲4号」が順調に西昌に到着し、正式に発射場での作業を開始した。京華時報が伝えた。
風雲4号は高軌道気象衛星で、1基で他国の2基の需要を満たす。さらに稲妻をリアルタイムで観測できることから、広く注目を集めている。同衛星は今年12月中旬、「長征3号乙」ロケットによって打ち上げられる予定だ。
同衛星は新たに開発された高軌道衛星プラットフォームを採用し、重量は5400キログラム。プラットフォームは世界先進水準に達しており、高精度照準・測位と高感度「ブレ防止」の装置を搭載しており、衛星の定量地球観測の高い精度と安定度を保証している。
同衛星は、マルチウェイスキャニング・イメージング放射計と干渉型大気垂直探査装置を世界で初めて搭載した、高軌道気象衛星だ。マルチウェイスキャニング・イメージング放射計は主に可視光線と赤外線の波長帯の観測に用いられる。同衛星のイメージング放射計の放射イメージングウェイは、風雲2号の5つから14に追加された。さらに同衛星は世界最先端の稲妻イメージング装置、空間環境観測装置を搭載しており、稲妻などのリアルタイム観測が可能だ。
稲妻イメージング装置は主に稲妻イメージング観測を行い、観測エリア内の稲妻の分布図を得る。同装置は中国と周辺地域の稲妻の観測が可能で、1分間で500枚撮影できる。これには稲妻の頻度と強度が含まれる。稲妻の持続時間は通常2ミリ秒以内で、頻度が高い。
稲妻のリアルタイムかつ持続的な観測を行い、雲画像と重ねることで、強対流の観測と追跡を実現し、稲妻による災害の予報と警報を実施する。
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