大型連休が過ぎた後でも海外旅行に出かける人が大勢いることについて、魏氏は、「連休中は各地が混雑し、旅行をゆっくり楽しむことができない。自由に休みを取れる人もおり、ゆっくり旅行を楽しむために、大型連休をわざと避けているのだろう。また、場所によっては季節的なことも関係する。一般的な旅行シーズンは、ある地域にとっては最も良い季節ではなく、観光客が旅行シーズン以外の時に訪れる場合もある」と分析する。
旅行先が多元化、じっくり型が人気に
海外旅行ブームが冷めない中、海外バケーションやじっくり型の海外旅行に出かける人が増加し、海外旅行先が多元化するという新たな動向となっている。
例えば、1が4つ並ぶため中国で「独身の日」と呼ばれる11月11日(ダブル11)に合わせて、ロシアがダークホース的な存在になり、人気の海外旅行先になっている。旅行サイト・携程網の統計によると、今年、ロシア旅行に行く中国人観光客の数が昨年と比べて50%以上増加し、延べ約200万人になると予測されている。ロシアにおける観光支出も200億元(約3000億円)に達する勢いだ。
東興証券の研究報告によると、中国人を対象にしたビザ発給要件緩和を追い風に、海外旅行先が多元化している。例えば、今月の7連休中、モロッコやトンガ、チュニジアなどの中国人観光客が前年同期比約400%となった。
魏氏は、「中国の海外旅行先が多元化しているのは、旅行者が提供する旅行商品と密接な関係がある。提供する商品がどんどん豊富になる旅行サイトもある」とその理由を分析している。
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