▽「長征ロケット」が商業ブランドに 中国の商用打ち上げの幕が開く
ロケット公司はこのほど、広東省珠海市で行われた中国国際航空宇宙ショーに鳴り物入りでお目見えした。同公司は同研究院が長年手がけてきたロケットの研究開発と打ち上げの経験をよりどころとして、衛星打ち上げ、軌道における引き渡しと利用、衛星の商用運営を一体化したサービスの提供能力を備えており、第1期計画では4つの製品をうち出すとしている。液体燃料低軌道商用ロケット、液体燃料高軌道商用ロケット、固体燃料商用ロケットの3つの完成した製品と、研究開発中の液体燃料中型商用ロケット「長征8号」だ。
「長征8号」は無害無汚染のロケットエンジン推進剤を使用した新型ロケットで、2018年の初打ち上げを目指す。国際基準に合致し、高い信頼性が保証されることを前提として、中低空軌道衛星の打ち上げコストを大幅に引き下げるものと期待される。
▽「ロケットで宇宙へ」 中国人の宇宙旅行が現実に
ロケット公司は通常の宇宙航空打ち上げ事業を展開するだけでなく、将来は「宇宙衛星インターネット、宇宙ハイヤー、宇宙タクシー、宇宙バス」などさまざまなタイプの打ち上げサービスを適宜うち出していく方針だ。
ロケット公司の韓慶平社長は、「私たちの計画では、2020年前後に、100トンクラスの亜軌道航空宇宙ビークルを利用して、大衆向けに定員6~20人で、最高時速80~140キロメートルの亜軌道宇宙観光旅行、短時間の無重力飛行体験、需要に応じたオーダーメードの飛行体験など各種サービスを提供していく予定」と説明する。
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