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一線都市は「しんどい」と二線都市に目を向ける中国の留学帰国組 (2)

人民網日本語版 2016年11月14日09:46

二線都市の前途に希望託す

「海帰」が二線都市を選ぶ主な原因の一つは、発展の前途が明るいからだ。

陳志浩さんはロシア外交部外交学院に留学し、国際関係を専門に学んだ。博士課程修了後、陳さんは帰国して実家のある四川省成都市に戻り、起業の準備をしている。成都は南西地域のターミナル都市で、中国西部の経済の中心地。また、「一帯一路(the belt and road)」の重要なポイントでもあり、ここ数年は目覚ましい成長を遂げている。

中国政府がベンチャー支援政策「大衆創業、万衆創新(大衆の起業、万人のイノベーション)」を掲げ、ベンチャーやイノベーションへの関心が高まる中、多くの二線都市が優秀な人材の誘致政策を次々に打ち出し、ベンチャーやイノベーションを目指す「海帰」を呼び込んでいる。例えば、留学生ベンチャーパークやプロジェクトのインキュベータープラットフォームを設置したりして、「海帰」に資金援助やベンチャー指導、整った関連施設などを提供している。これも、二線都市を選ぶ「海帰」が増えている原因の一つだ。

二線都市の環境のほうが適応しやすい

上記のほかにも、二線都市を選ぶ「海帰」が増えている原因がある。

前出の陳さんは、「成都は住みやすい都市で、気候も過ごしやすく、空気もきれいで、ゆったりと暮らせる。また、一線都市よりも生活費が安いというのも重要なポイントだ。「不動産が安いのも、私たち若者にとってうれしい」とし、「成都で根を張ることにしたのは、仕事と家庭を両立したいというのも大きな要素。成都は私の出身地で、北京、上海、広州、深センはどれも成都から遠すぎる。両親が成都にいる限り、そこに近い所がいい。また、出身地のほうが落ち着いて起業できる。まず、その土地の事情もよく分かっているし、これまで築いてきた人脈も起業の助けになる」と話した。

そのほか、二線都市にある大学に留学していたという理由から、帰国後もそれと同じような環境の都市を選ぶ「海帰」も多い。李志鋒さんは学部から修士課程まで、重慶大学で学び、応用物理を専門に学んだ。その後ウィーン大学に留学し、博士課程に進んだ。帰国後はまず北京で起業した。しかし、数年後、重慶に引っ越した。「重慶で起業することにしたのは、この街のことをよく知っているから。ここが出身地ではないものの、ここで長年暮らしているため、第二の故郷になっている。それに、重慶なら起業にかかるコストも安い」と李さん。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年11月14日


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