11日の午前0時、「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)がスタートした。大手通販企業がまとめた最新の取引データをみると、人気商品が特定のブランドに集中する傾向がさらに強まり、消費市場の高品質化とブランド志向が益々顕在化していることがわかる。
取引の規模をみると、今年のダブル11は昨年の記録を次々塗り替えて、中国の消費力と経済の潜在力をみせつけた。11月正午の時点で、京東商城の取引額は前年同期比78%増加し、午後12時の時点では、天猫の取引額が1200億元(1元は約15.7円)を突破した。また11日午前8時34分には、自動車通販サイト「汽車之家」の受注量が10万台を突破し、取引額は145億8200万元に達した。
消費者の態度は一層理性的になり、品質やサービスを重視する姿勢が目立つようになった。京東商城のデータでは、人気商品が特定のブランドに集中する傾向が強まり、国産ブランドが発展して、売上の伸びが海外ブランドを上回り、技術革新と製造業・サービスの優位性をよりどころに、中国製品(メードインチャイナ)が発展しつつある。汽車之家のデータでは、「よい商品プラスよいサービス」が消費者の注文を呼び込む重要な吸引力になっていることがわかる。
物流配送が毎年のダブル11で問題になる。通販企業は今年、物流配送のスピードアップに注目した。京東商城は大型貨物について全国規模で「0時行動」措置を打ち出し、午前0時に利用者の注文に従って出庫、仕分け、配送をスタートするようにした。自動運転車やドローンなど人工知能(AI)に基づいた配送方式も採用し、ダブル11の配送効率向上をはかった。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年11月12日
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