2016年11月21日  
 

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日本、「オタク」が政治の舞台で一役買う (2)

人民網日本語版 2016年11月21日13:44

「オタク」が自民党の支持派に

21世紀に入って以降、一部の保守派の政治家や政党は、若者の票を獲得するために、底流となっている保守的な思想を意図的に利用し始めた。この策略はまず、自民党の麻生太郎氏が編み出し、衆議院解散・総選挙を目前に控えていた2005年7月に、匿名性のある交流掲示板サイト・2ちゃんねるで「オタクの味方」というイメージを少しずつ作り上げた。そして、その後、親しみを感じた一部のオタクの票を実際の選挙で獲得し、支持する声を上げてくれるようにした。06年の小泉純一郎氏の後継を争う自由民主党総裁選挙の最後の街頭演説をする場所には、東京都千代田区の秋葉原を選んだ。

「秋葉原」は、オタクの中でも最も個性的で断片化した人が集まり、戦後の多くの人の価値観とはかけ離れた場所であると同時に、オタクの中でも、保守的、特に極端な右翼思想を持つ人が、自分の主張を公に示すことができる場所でもある。

麻生氏個人のこのような行動は、少しずつ自民党の戦略行為へと変遷していった。12年の衆議院選挙でも、安倍晋三現首相と麻生太郎元首相が選挙前の最後の街頭演説の場所に秋葉原を選んだ。

インターネットの新しい利用法

政治家と保守的なオタクの秋葉原でのコラボは一時的なものであるものの、ネット上での連携は日常化するようになっている。近年、多くの人が注目する「保守派の溜まり場」となっているのが動画共有サイト・ニコニコ動画だ。

07年から、ニコニコ動画は、多くの人の間で議論の的となっている政治家を何度も招いてメッセージ動画を配信してきた。ニコニコ動画は議論に偏ってしまうこともあるが、エリート政治家と一般人を同じプラットフォームに置くという路線を採用しており、麻生氏など自民党の政治家の積極的なアプローチもあり、09年、12年、14年には、ニコニコ生放送で党首討論会が行われた。うち、12年の討論会には、10の政党が参加し、視聴者は140万人を超え、50万以上のコメントが寄せられるなど、驚きの反響となった。


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