▽学生は時間コストを検討 専門家は配置の最適化を指摘
中国伝媒大学の学生・李蓉さんは、「客観的にみて、『パシリ経済』とは需要が決定するものだ。『パシリ経済』は正常なもの」としながら、自分ではやろうと思わないという。
李さんは、「お金より時間の方がより値打ちがある。前にパシリサービスをする同級生と一緒に、宅配便の受取代行の全プロセスを体験してみたところ、走り回って1時間ほども浪費してしまった」という。
金准教授によれば、「パシリ経済はそんなに悪いものではない。これは需給関係の一種のバランスであり需要の産物だからだ」という。
金准教授は、「これまえの伝統的な経済観念の中では、買い手と売り手ははっきりと対立するものだった。『パシリ』サービスはエアビーアンドビー、滴滴出行、優歩などのC2C(一般消費者間取引)スタイルのEC応用サービスと同列に論じられるもの。こうした応用サービスはこれまでの売り手と買い手の区分をうち破り、社会の遊休資源のよりよい配置につながった」と説明する。
また金准教授によれば、「(パシリ経済は)時には『ヒッチハイク』のようなもので、宅配スポットがたまたま近くにあれば、誰かの代わりにちょっと行って荷物を受け取ってきて、適当な対価をもらえばいい。社会資源の最適な組み合わせにつながり、資源の浪費を回避することができ、だれもが売り手にも買い手にもなることができるものだ」と説明する。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年11月22日
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