2016年11月24日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>科学技術

ジカウイルスの感染、生殖能力を失う恐れも

人民網日本語版 2016年11月24日15:46

北京時間22日午前1時、米科学誌「Cell(セル)」(電子版)は、中国人科学者の最新の研究結果を発表した。ラットにジカウイルスを感染させた結果、睾丸の損傷を引き起こし、生殖能力が失われるというのだ。この発見は、ジカウイルスが人の健康を脅かす可能性を示した。中国農業大学の李向東氏が率いる研究チームが、中国科学院微生物研究所の高福氏のチームと協力し、同研究を行った。科技日報が伝えた。

研究者はこれまでジカウイルスについて、主に流産や新生児小頭症といった胎児の異常、ギラン・ バレー症候群などに注目していた。ジカウイルスは主に蚊を媒介として伝播するとされているが、臨床研究誌は今年5月、ジカウイルスが性行為により感染すると報告した。これはジカウイルスの新たな感染ルートが、人類の健康の潜在的な脅威になっていることを明らかにした。

中国の研究チームは、ジカウイルスがウイルス血症後も、ラットの睾丸の中で数週間生き続けることで、その損傷を引き起こし、生殖能力を奪うことを発見した。李氏は「この発見はジカウイルスが精液を通じて伝播する科学的な根拠となった。ジカウイルスのヒトへの危害は、当初の想像を上回る」と指摘した。(編集FY)

「人民網日本語版」2016年11月24日

関連記事

コメント

最新コメント