2017年7月28日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪ツイッターFBLINE微信RSS
人民網日本語版>>カルチャー

第16回中国大学生日本語科卒論コンクールの論文審査会が上海で開催 (5)

人民網日本語版 2016年12月07日09:06

2016年10月29日に上海外国語大学にて、第16回日中友好中国大学生日本語科卒業論文コンクールのゲスト審査員として、文学部門の審査に参加させていただきました。まず、主催者の小野寺先生、主催大学の譚晶華先生、許慈恵先生を始め、審査員の先生方々よりこのすばらしいチャンスをいただきましたことを心から感謝の意を申し上げます。前回と違って、初めて文学部門の審査にあたることになりまして、緊張しながら作業を無事に終え、大変嬉しく存じます。

審査に関して三点述べさせていただきます。

1)文学論文の独創性。文学作品に対する理解は個人差があるので、それぞれの理解のプロセスによって生じたものもたくさんあります。数多くの論文ではこれまでのない角度から一つの点に絞り、着目・展開してより説得力のある結論が得られました。

2)言葉遣いの適切さ。近代であっても古典であってもある作品を分析する際、適切な言葉を選び、言いたいことを精一杯わかりやすく伝えようとしているのは伝わってきました。

3)表現力や面白みの欠如。殆ど完成度の高い論文ではありますが、印象深いあるいは心に打たれるぐらいのものが少ないです。特にテーマ選びや資料の収集などには力不足なところがあるし、論理関係や分析の仕方に関する普段の練習には力を入れるべきではないかと思われます。

論文コンクールが年々に行われることによって、大学生の論文の質が徐々に高まっています。ただし、受賞のために論文を書く傾向は依然として存在しています。論文作業に関して学生と指導教員のそれぞれの役割をどう扱うべきなのかは大きな課題となっています。また、新しい国の基準の公表により論文形式の多様化の時代が到来するので、それにふさわしい審査制度の改革も急ぐこととなっています。今後、応募枠を拡大し、より質の高い、学生のレベルに最も合致している論文で受賞されるように色々と考えなければなりません。

劉澤軍 天津外国語大学副教授


【1】【2】【3】【4】【5】【6】【7】【8】【9】【10】

コメント

最新コメント