2016年12月22日  
 

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今年最後の日銀会合 円安受け金利は現状維持 (2)

人民網日本語版 2016年12月22日19:16

▽新型QQE

日銀が発表した金融政策の決議をみると、金利の調整がないが、これまでのマネーサプライ拡大目標と比較すると、活性化政策がイールドカーブ(利回り曲線)を利用したコントロールに向かっており、これによって新型のマイナス金利政策(QQE)を実施しようとしていることがわかる。日銀は、新型QQE政策は主に2つの部分で構成されるとしている。1つはイールドカーブによるコントロールで、短期金利と長期金利を調整することにより、引き続き国債を買い入れて10年もの国債の利回りを0%付近で維持するようにするという。もう1つはインフレの大幅な調整の承諾で、マネタリーベースの水準を拡大して消費者物価指数(CPI)2%以上の目標を達成し、さらに2%の上の方で安定させることを承諾するという。

劉副研究員は、「注目されるのは、日銀が現在力を入れているのは量的緩和を拡大するかどうかではなく、国際資本の大幅の調整という状況の中で、日本の金融市場の安定を保障することだ。今年に入ってから、日銀のこうした目標がますます鮮明になり、これまで打ち出された一連の政策をみると、長期金利をゼロで現状維持するなどがあり、いずれも日本の金融市場の安定のために制定された政策だといえる。日銀の岩田規久男副総裁が述べたところによれば、日銀が現在より重要だと考えていることは長期金利への注目で、全体的なコントロールによって長期金利の急上昇を防ぐ必要があると考えているという」と強調した。

日銀の黒田東彦総裁も記者会見で、「10年もの国債の利回りの操作目標を0%程度とし、海外金利の上昇に応じて利回りを引き上げるということない」などと繰り返し述べ、これにより円の上昇が抑制された。

実際、FRBが利上げを行った今月15日、日本の10年もの国債の利回りは2ベーシスポイント上昇して0.075%となり、引き続き上昇傾向を示した。日銀は金利上昇を抑制するために国債の買い入れ額を増やすことなどを検討している。

黒田総裁は2%のインフレ目標について、「目標の2.0%程度は遠い。そこで当面のイールドカーブによるコントロールを維持することが妥当だと考える。日本はインフレ率が2%で安定するまで引き続き当面の金融政策を継続する。必要なら、日銀は物価安定の目標に向けたモメンタムを維持するために金融政策を調整していく」などと述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年12月22日


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