2016年12月23日  
 

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王毅外交部長の語る今年の中国外交 (2)

人民網日本語版 2016年12月23日10:52

過去1年、わが国と大国の関係は安定しつつ前進した。習主席とオバマ大統領は杭州サミット期間に西湖で会談し、信頼を強化し疑念を解消する深い戦略的意思疎通を行った。米大統領選後、習主席はトランプ次期大統領と速やかに電話し、双方共に中米関係のより良い発展を推進する意思を表明し、中米関係の平穏な移行への積極的なメッセージを発した。当然、中米関係は今後いくつかの複雑で不確定な要素に直面するだろう。中米両国は互いの核心的利益と重大な懸念を尊重し合い、これに配慮し合ってこそ、長期安定的な協力を得て、互恵・ウィンウィンを実現できる。これは人の意志では変えられない歴史の大勢であり、中米関係発展の正しい方向でもある。

中露首脳は1年に5回会談し、中露包括的・戦略的協力パートナーシップはより高い水準へと踏み出した。わが国と周辺国の善隣友好は一層揺るぎないものになった。ドゥテルテ大統領はフィリピン大統領に当選後、前政権の中国と対立するやり方を変え、自らわれわれとの関係を改善し、中国をASEAN以外の最初の訪問国にした。習主席はドゥテルテ大統領を親切にもてなし、中比関係の華麗な転換は長年の暗雲を追い払っただけでなく、中国とASEAN各国の協力深化の障害も取り除いた。

国の主権、安全、発展上の利益の維持は外交活動の神聖な使命だ。今年、われわれはフィリピンの前政権が提起したいわゆる南中国海仲裁裁判に断固として反撃し、南中国海問題を直接の当事国による対話・協議による解決という正しい道へと戻し、国の主権を力強く維持し、民族の尊厳、地域の安定を維持した。

われわれは各国と共に「一帯一路」(the belt and road)を共同建設することを対外開放、協力・ウィンウィンの国際公共財として推進し続け、一連の新たな重要な進展も得た。

来年の外交活動の展望としては、われわれは習近平氏を中心とする党中央の指導の下、混乱した局面で不動の力を保ち、変化する局面でチャンスを捉え、引き続き中国の特色ある大国外交の新局面を切り開く必要がある。


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