中国科学技術大学が発表した情報によると、同校の潘建偉氏、同僚の陸朝陽氏、陳宇■氏(■は皋に羽)らがこのほど、量子情報の科学研究で再び重大な進展を成し遂げた。彼らは2種類の方法を使い、総合性能が最も優れた量子もつれ光子源を作り出し、初めて「10者間量子もつれ」の実現に成功し世界記録を更新した。新華社が伝えた。
潘氏の科学研究チームは2012年に8者間量子もつれに成功すると、同技術を応用しトポロジカル量子補正と100キロメートルの量子テレポーテーションの実験を行った。関連成果はネイチャー誌の年間10大科学技術注目ニュースに選ばれた。
潘氏のチームは今回、2種類の異なる技術手段を用い、収集効率、忠実度、光子同一性という3つの総合性能が世界で最も優れた量子もつれ光子源を製造した。さらにこれを踏まえた上で、10者間純量子もつれと量子もつれ状態の純化に関する実験・製造及び厳格な検証を実現した。
この進展は中国が世界の多光子もつれと干渉度の研究をけん引し続けていることを示した。研究成果は長距離量子通信、実用的量子計算などのビッグスケール量子情報技術に応用可能だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年12月26日
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