中国人科学者は世界で初めて、ハッカーの攻撃に耐えうる距離400キロ以上の量子鍵配送を実現し、これは安全と実用を兼ね備える長距離光ファイバー量子通信の発展を力強く推進することになる。人民日報が伝えた。
中国科技大学の潘建偉氏、同僚の張強氏、陳騰雲氏らが、清華大学の王向斌氏、中国科学院ミクロシステム研究所、済南量子技術研究院などの部門の科学研究者と協力し、同成果を手にした。関連論文は世界の物理学界で権威ある学術誌「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載された。これについて編集員は、「傑出した成果」「BB84プロトコルの単一光子源の伝送の極限を打破した」と高く評価した。
業界内の専門家は、「特に注目すべきは、同じ現実的な条件下で完璧な単一光子源を利用しても、BB84プロトコル(量子鍵配送プロトコル)ではこれほど長い配送距離を実現できないことだ。同実験は207キロ先への量子ビットエラー率を、2014年の200キロの実験より500倍以上低下させた。102キロ先への量子ビットエラー率は、安全な音声通話を保証するのに十分で、測量設備による量子鍵配送の実用性を十分に検証した」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2016年11月7日
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