▽相応しい投資者の選別:相応しい商品をそれに適した人に勧めること
市場や顧客の位置づけを明確にすることは業界細分化発展の基本となる。近年、自動車ローン、3C分割などの分野においてプラットフォームの縦割り分業の傾向が明らかになっている。
ある業界関係者によると、名前や電話、身分証明書、銀行カードという4つの要素の一致性を検証することで、ユーザーの投資行為の確実性をさらに確認できるとしている。アンケート調査や第三者によるデータなどによって、投資者の投資期限、リスク許容度、収益を期待する心理などを分析することは投資者に適した財テクを勧める際に役立つ。
上述の業界関係者は、「現在、インターネット金融、とりわけネットの小口ローンに相応しい投資家らには基準となるルールがなく、投資の条件が緩く、リスク許容度が低く、財務管理の経験が少ないのが一般的となっている。監督管理がますます厳しくなっている一方、技術革新で投資者に科学的且つ合理的な財テクを提供するプラットフォームは市場競争で先制のチャンスを掴むだろう」とした。
▽最前線をどのように守るか?土台をしっかり築くことが産業の将来性につながる
最近、監督管理における取り組みはICOや現金ローン分野において持続的に実施されており、一部のインターネット金融のプラットフォームは海外での上場への歩みをスピードアップさせている。しかし、その後の株価の変動でそれらのプラットフォームは疑問視されている。その中で、東南アジアに目を向け、新しい市場を求めるプラットフォームもある。
張震氏は、「中国には小さい市場がない。金融サービス業においてもそうだ。東南アジアの諸国は人口が少なく、一人当たりの消費レベルも低く、中国の市場とは大きな差がある」と語った。彼は中国のインターネット金融市場の整備が次第に進むことで「マタイ効果」が今まさに現れており、混乱に乗じた無鉄砲な成長には終焉が訪れると考えている。ユーザーのサービスに対するニーズの高まり、産業の縦型分業化、地域ごとの市場特徴などが原因となり、今後はインターネット金融は一人勝ちのゲームではなく、数兆元の市場規模に数百社のプラットフォームが集まるようになるといわれている。金融の本質に立ち戻れば、中国のインターネット金融産業は大いに将来性があると言えるだろう。(編集HQ)
「人民網日本語版」2017年12月19日
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