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2017中国留学発展レポート 海外の中学・高校への留学生増加

人民網日本語版 2017年12月21日08:37

中国のシンクタンクである中国グローバル化研究センター(CCG)は18日、西南財経大学発展研究院、中国社会科学院社会科学文献出版社と共同で国際人材青書「中国留学発展レポート(2017)」を発表した。中国教育部(省)の最新統計によると、16年、中国の留学帰国者は15年より2万800人(3.97%増)増えて43万2500人となり、留学者の8割が帰国してキャリアを積む道を選んだ。世界最大の留学生大国である中国は世界の留学分野の発展状況に影響を与えている。 環球網が報じた。

米国国際教育研究所(IIE)の研究「Project Atlas」の統計によると、16-17年度、世界で受け入れる留学生が最も多い国8ヶ国の高等教育機関が受け入れた外国人留学生の数は353万3999人と、15-16年度に比べて0.04%減少した。また、米国で高等教育を受けている留学生の増加幅は、前年比で3.7ポイント下降し、英国の増加幅も0.3ポイントの上昇にとどまった。一方、中国やオーストラリア、カナダの留学生は増加の一途をたどっている。受け入れる留学生の数で、中国は3位の座を保ち、16-17年度は前年比11.4%増の44万2773人を受け入れた。増加幅は前年比で5.9ポイント上昇した。

中国は留学が大衆化 海外の中学・高校に留学する中国人の割合が増加

同レポートよると、中国人の中高生の数が、世界の主な留学先となる国の留学生に占める割合は高くなっている。IIEのレポート「Globally Mobile Youth」の統計によると、16年、米国の中学・高校の留学生のうち、3万3275人が中国人で、全体の41%を占めた。12-13年度と比べると、48%の増加で、学位学生と交換学生の総数12%の増加ペースを上回った。その他、カナダの中学・高校の留学生のうち、中国人が占める割合は55%で、その増加ペースが米国人の増加ペースを超えたほか、英国やオーストラリアの中学・高校の留学生のうち、中国人が占める割合もそれぞれ23%、54%となっている。

留学帰国者も就職難 「両親の近くに」が帰国する主な理由の一つに

レポートの分析によると、留学帰国者の約半数が自分の競争力は国内の同タイプの学生より高いと感じているものの、留学帰国者の劣勢状態も無視できない。調査に答えた留学帰国者の65.9%が「国内の就職の動向や企業のニーズを知らないことが、キャリアアップを阻む主な問題」と答え、45.3%が「国内の人間関係に不慣れで、キャリアを積む機会をつかむのが難しい」と感じ、41%が「国内の市場環境のことをよく分かっていないことが求職に影響する主な原因になっている」と感じていた。

留学帰国者調査レポートによると、現在、留学帰国者が生まれた年代は、1980-2000年に集中している。調査に答えた留学帰国者のうち、90後(90年代生まれ)が53.3%、80後が42.3%を占めていた。つまり、計画出産政策が実施されていたのを背景に、80年以降に生まれた人の多くは一人っ子で、留学によって家族にも大きな影響を及ぼしており、帰国してキャリアを積むという決定は、家族の近くにいたいという思いと関係があると言えるだろう。(編集KN)

「人民網日本語版」2017年12月20日

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