(3)金融リスクを重点的に予防
会議では、重大リスクを予防し解消しなければならず、重点は金融リスクの予防にあり、供給側構造改革という主軸にサービスを提供し、金融と実体経済、金融と不動産、金融システム内部の良好な循環の形成を促進し、重点分野でのリスクの予防と対処をしっかりと行い、違法・ルール違反の金融活動を断固として摘発し、弱い部分の監督管理制度の構築を強化しなければならないことが指摘された。
中国人民大学財政金融学院の趙錫軍副院長は、「金融リスクの予防コントロールは、金融の実体経済にサービスする能力を増強する上で極めて重要だ。今後、金融の実体経済へのサービスでは質をより強調するとともに、サービスの効率を絶えず向上させることが必要だ」と述べた。
また趙副院長は、「違法・ルール違反の金融活動について、今回の会議では『違法・ルール違反の金融活動を断固として摘発』することが強調され、このことは金融秩序の安定に積極的な役割を果たすようになる。このほか中国経済の急速な発展にともない、特に新技術の急速な発展にともない、金融分野に多くの新業態が出現した。こうした分野において、現在の監督管理ではまだ完全に適切であるとはいえない部分があり、弱い部分が存在し、このことが一定のリスクをもたらしている。そこで弱い部分の監督管理制度の構築を強化する必要がある」と述べた。
(4)精度の高い貧困撲滅の攻略戦を展開
会議では、精度の高い貧困撲滅の攻略戦を展開するには、現行の標準の下での貧困撲滅の質を保障し、特定の貧困クラスターに照準を合わせて精度の高い貧困扶助を行い、高度貧困地域に焦点を合わせ力を入れ、貧困人口の内在エネルギーをかきたて、調査評価と監督管理を強化しなければならないことが指摘された。
中国社会科学院農村発展研究所の党国英研究員は、「高度貧困地域のカギは条件を改善し、根本的な問題を解決することだ。そのためには『貧困人口の内在エネルギーをかきたて』ることが必要だ。農民を低所得分野から高所得分野に移転させることが、長期にわたり中国の数億人の農民の貧困問題を解決してきた私たちの経験だ。この移転は農民を社会分業システムに組み入れることであり、都市化が必要であり、また農民を訓練することも必要で、産業を整えて、空間的な移転を実現させなければならない。
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