中国の教材が英国で好評を博す
英国の学校は中国の数学の教材も採用している。15年、上海の学生にお馴染みの参考書・華東師範大学版「一課一練」が英国の学校で用いられるようになった。
英国版「一課一練」は原作のテーマをベースに、英国現地の状況に合わせて教育専門家チームが修正を加えている。現在、英国の学校400校以上が「一課一練」を採用しており、教師にも好評を博している。ただ、出題されている問題が難しすぎるという声もある。
その他、上海の小学校の数学教材である「真正上海数学」も一語一句そのまま英語に翻訳されて英国で採用されている。権利を取得した出版社ハーパーコリンズが上海の小学1-6年生の教科書、問題集、教師用の教科書の英語版計36種類を出版している。
これらの教材は昨年9月に刊行され、今年1月から英国の一部の学校の授業に導入されるようになっている。
英紙「デイリー・テレグラフ」の報道によると、英国教育省で学校改革を担当するニック・ギブ改革担当大臣は「上海の教育スタイル」を導入することに賛同し、「英国の若者の今後の学習や21世紀の業務の準備をするのに役立ち、『計算が苦手』というのは過去のことになると信じている」と語る。
筆算する英国の小学生。
英国人は以前、中国の数学教育は型にはまりすぎというイメージを抱き、中国の教育は暗記することばかり強調し、独創的な思考力が養われないと感じていた。しかし、中国の数学教育が「海外進出」するにつれ、英国人もその教え方に良いイメージを抱くようになっている。
英国数学優質教育センターの責任者のチャーリー・ストリープ氏は、「中国の数学の教育方法は、単に丸暗記させるのではなく、数学の概念に対する深い理解を非常に重視している。学生は掛け算表などを暗記しなければならないが、それらは、数学をしっかり学ぶための基礎になる」との見方を示している。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年3月4日
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