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福田康夫元首相「中国が開放すればするほど、世界に利益をもたらす」

人民網日本語版 2018年04月11日11:35
福田康夫元首相「中国が開放すればするほど、世界に利益をもたらす」

ボアオ・アジアフォーラム年次総会が10日午前に海南省博鰲(ボアオ)で開幕した。日本の元首相でボアオ・アジアフォーラム諮問委員長を務める福田康夫氏が年次総会に出席し、人民日報海外版の単独インタビューに応じた。

■中国で今後起きる事は世界に多大な影響

【記者】今回のボアオ・アジアフォーラム開幕式で、中国の習近平国家主席は基調演説を行い、対外開放の拡大における4つの重大な措置を発表した。こうした措置は中国さらには世界の発展にどのような影響を与えると考えるか。

【福田氏】習主席の演説は大変良いものだったと思う。世界は中国の一層の改革・開放拡大を大変歓迎している。中国が開放すればするほど、世界に利益をもたらす。現在の中国は世界第2のエコノミーだ。中国の発展と世界の発展のプロセスは深く融合し、中国で今後起きる事は世界に多大な影響を与える。

■世界各国は「一帯一路」がもたらす利益を共に享受すべき

【記者】中米間には貿易摩擦が生じている。日本も20世紀に米国と貿易戦争があった。両者間の相似点、相違点をどう見るか。

【福田氏】中米間の貿易戦争は20世紀の米日貿易戦争とも多くの相似点がある。1つには、われわれの貿易戦争の対象は共に米国だ。もう1つには、中国と同様、日本は当時対米貿易において黒字にあり、米国は赤字だったため、多くの摩擦が生じた。当時日本はこうした状況を改善するために多くの努力をした。たとえば、輸入制限、為替相場の引き下げなどだ。中米間の貿易摩擦問題の解決には、多くの政策を1つに組み合わせて、多方面から同時に解決する必要があると思う。そして協議という道を通じて貿易摩擦を解決し、ウィンウィンを実現しなければならない。対話は大変重要だ。

【記者】習主席は10日の談話で「一帯一路」イニシアティブと「人類運命共同体」理念に繰り返し言及し、強調した。その世界経済の発展及び平和・安定への役割をどう見るか。

【福田氏】「一帯一路」は中国の打ち出した将来の発展に関する方向性及び計画であり、「一帯一路」建設を推進するには、平和で安定した周辺環境が必要だ。したがって、「一帯一路」を推進する過程において、中国は世界各国と安定した良好な関係を保ち、世界もこのためにより平和で安定したものになる。中国は影響力ある大国であり、中国が自らの経済を重視するだけでなく、他国と世界も全体として考えることは、大変良いことだ。各国が「一帯一路」建設に参加する中で、「自国のみが良く、他国は良くてはならない」との利己的な考えを抱いては断じてならず、世界各国の参加者は共に確かな利益を享受するべきだと考える。これは習主席が「人類運命共同体」の構築を打ち出した初志でもあると信じる。

■ボアオ・アジアフォーラムはアジアと世界に大きな影響

【記者】ボアオ・アジアフォーラムの前理事長として、ボアオ・アジアフォーラムの生む「ボアオの知恵」の世界への影響をどう評価するか。

【福田氏】その名前が示すように、ボアオ・アジアフォーラムはアジア諸国が共に集まり、協議によって問題を解決するフォーラムだ。識者が共に集まり、ビジネス、貿易など各方面で意見を交換すると共に、中国の改革開放政策と結びつけ、世界の発展を促進し続ける。ボアオ・アジアフォーラムの成果は、メディアの報道を通じて中国各地及び世界に迅速に伝えられもする。したがって、ボアオ・アジアフォーラムは中国の経済界、アジアの経済界の利益となるだけでなく、世界の経済界にも大きな利益となる。私はボアオ・アジアフォーラムに参加する世界各国の友人達が思う存分に発言し、自らの知恵を貢献することも希望する。(編集NA)

「人民網日本語版」2018年4月11日

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