北京地下鉄では今年5月にも全線でQRコード読み取りを利用した乗車が可能となる。年末までには、全国100都市で、携帯を利用したQRコード読み取りによる公共交通機関の利用が実現する見通しだ。これは、18日に開かれた「科学技術革新 低炭素外出」2018年公共交通外出トップ会議において、支付宝(アリペイ)が発表した「インターネット+公共交通」最新進展報告で明らかにされた。北京日報が伝えた。
携帯端末の電波が届かなかったり、ネットワークに接続できない状況でも、QRコード読み取りは可能なのだろうか?公共交通機関での最大の問題のひとつに、ネットワーク接続の安定性が低いことがあるが、決済スピードに対する要求は高く、例えば地下鉄では、0.3以内の決済スピードが求められる。アリペイの担当者は、「アリペイの『ダブル・オフラインQRコード決済』技術では、0.3秒以内のスピードが保障されており、出改札機と携帯端末、いずれもオフラインの状況であっても、QRコード読み取りでスムーズに乗車できる」としている。
タクシーや自転車に比べると、地下鉄や路線バスの利用規模は巨大。業界の推算によると、地下鉄や路線バスの1日あたりの利用件数は3億件に上る。つまり、公共交通機関の1週間あたり利用件数は、「ダブル11(11月11日のネット通販イベント)」の取引件数を上回ることになる。
昨年9月、QRコード読み取りによる地下鉄乗車の試行が、北京地下鉄空港線でスタートした。北京地下鉄のスマホアプリ「易通行」をダウンロードすれば、乗客はQR読み取りにより地下鉄改札を通ることができる。アリペイも18日にQRコード読み取りによる乗車が北京地下鉄全線で5月にも実現することを明言した。
2017年末時点で、アリペイを利用した公共交通機関乗車が可能な都市は、全国50都市を上回り、スマート交通の第一歩が踏み出された。今後1年間で、対象範囲は100都市以上に拡大される見込みで、大型・中型都市以外にも、多くの三・四線都市およびそれ以下の都市でも、QRコードによる公共交通機関への乗車が可能となる計画だ。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年4月20日
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