ネット通販大手・当当網と、インターネット調査会社・易観ビッグデータが共同で16日に発表した「2018中国図書読書市場の分析報告」は、図書に関するビッグデータを通して中国の読書市場の現状を分析している。揚子晩報が報じた。
報告によると、17年末の時点で、中国の企業が個人消費者を対象に行う電子商取引・B2C市場の図書の取引が前年比34.4%増の301億3000万元(約5122億円)規模に達し、電子書籍の販売が明らかに増加した。また、多くの人の間で読書が人気となっているのを背景に、実店舗の書店の販売が少しずつ伸びており、市場全体の拡大への貢献率が7.7%となった。その他、中国電子書籍市場が前年比29.2%増の153億2000万元(約2604億円)規模となった。現在、多くの人の間で知識に対するニーズが高まっているほか、子供により多くの知識を教えたいという親も増え、読書市場の発展の原動力となっている。
統計によると、紙の書籍の読者のうち、女性が69%を占め、電子書籍の読者を見ても、女性が86.7%を占めている。その他、90後(1990年代生まれ)は、70後(70年代生まれ)、80後(80年代生まれ)よりも読書を好んでいる。紙の書籍の読者のうち、30歳以下が52.3%を占め、電子書籍を見ても、30歳以下が53.4%を占めた。
書籍のジャンルを見ると、70後は政治、社会、哲学、80後は児童文学、児童書などの書籍を好んで購入しているのに対して、90後は、大学院試験、公務員試験などの試験関連の書籍や外国書籍、心理系書籍を好んで購入している。
省ごとの読書データを見ると、紙の書籍の販売量が最も多いのは上から順に、広東、北京、江蘇、浙江、上海、河南、山東、福建、湖南、四川だった。江蘇省の読者はコメントを書き込むのが好きで、電子書籍の読書時間は4位だったものの、コメント書き込み数は3位だった。(編集KN)
「人民網日本語版」2018年4月20日
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