雲南省麗江市にある玉龍雪山氷川公園は22日、同日より、入園する観光客を1日あたり1万人までに制限することを明らかにした。今回の措置は、氷川資源を保護し、ロープウェイの安全運行を確保し、観光客のエクスペリエンスを高めることを目的としている。新華社が伝えた。
北半球で最も低い緯度に位置する雪山の一つである玉龍雪山は、その雄壮で美しい氷雪の風景で、国内外から多くの観光客を惹きつけている。だが、地球温暖化の影響を受けて、氷雪の融解が加速し、万年雪が積もっている部分とそうでない部分との境界線である「雪線」の高度が下がり続けている状況は、玉龍雪山の美しい景観にマイナス影響を及ぼしている。
統計データによると、観光地区が過去3年間に国内外から受け入れた観光客の数は、2015年が延べ226万人、2016年が延べ267万人、2017年が延べ259万人だった。麗江玉龍雪山省級観光開発区管理委員会の朱学斌・主任によると、毎年、春節(旧正月)、国慶節(建国記念日)、夏休みなどの各連休の観光ピーク期には、膨大な数の観光客が玉龍雪山氷川公園を訪れ、観光地区は押し合い圧し合い状態になるという。
玉龍雪山氷川公園のロープウェイの通常運行能力に基づき計算すると、毎日、延べ1万人の観光客がロープウェイを利用した場合、約11時間を必要とする。同地域の気象条件は複雑で、気候はかなり頻繁に変わるため、強風や豪雪などの特殊な天気状況のもとでは、ロープウェイが正常の設計スピードで観光客を輸送することは不可能であり、場合によっては運行を一時休止しなければならないこともある。
朱主任は、「玉龍雪山氷川公園ロープウェイは乗車券販売枚数を1日あたり1万枚に制限する。これは、ロープウェイの安全運行を確保し、観光客の安全なロープウェイ利用を保障し、氷川公園での観光客のエクスペリアンスを高めるための措置でもある」とコメントした。
玉龍雪山は、中国の第一期の国家5A級観光地であり、その面積は415平方キロメートル、最高海抜は5596メートル、世界文化遺産である麗江古城から20キロメートルの距離にある。観光地区は、この約20年間、甘海子や雲杉坪、氷川公園、牦牛坪、藍月谷など複数の優れた観光景区の開発・建設を次々と進めてきた。(編集KM)
「人民網日本語版」2018年5月24日
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