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日本で「中高年の引きこもり」が社会問題に

人民網日本語版 2018年05月23日14:20

日本では、「中高年の引きこもり」が問題となっている。この世代の人々が大学卒業を迎えた頃、日本はちょうど経済危機を迎え、両親の収入に頼って、家に「引きこもる」ことになった人も少なくない。現在、そうした人々はすでに中高年となり、その親たちもすでに70~80代となり、親が亡くなっているケースも少なくない。80歳代の親が、50歳代の引きこもり状態にある子供の面倒をみるケースが増えていることから、日本ではこれを「8050問題」と呼んでいる。

1990年代にバブルが崩壊し、日本の企業は「薄利時代」に突入し、多くの若者が就職難に陥り、仕事はあっても收入が少ないという状態になった。そのため、「親のすねをかじる」ことになった人たちが登場することになった。現在こうした人々はすでに中高年となったが、いまだに結婚も仕事もせずに「家に引きこもっている」人もたくさんいる。2016年時点で、日本では35歳から54歳の450万人が親と同居していた。しかし、両親が退職し、高齢になり、身体的にも弱ってくると、こうした人々も経済的に困窮し始めている。

動画で紹介されている53歳の男性は関東地方に住んでおり、すでに20年間ちかく家に引きこもっている。働きたいとは思ったこともあったそうだが、自信の無さから結局就職できなかったという。昨年、83歳だった父親が亡くなり、経済的に頼れる人がいなくなったこの男性はその貯金もほぼ底をついているという。

取材に対し、この男性は、「お金が入らなくなったら、もう生きていくすべがないから、今のままだったら、のたれ死ぬしかない。どうしよう」と話す。

日本政府は若者の失業については常に高い関心を向けているものの、40歳以上の中高年の失業者に対する関心は低いため、現在では長期にわたって失業している人を対象にサポートを提供する支援団体も登場し始めている。こうした支援団体は、「親のすねをかじっている」中高年の再就職のサポートをすることで、両親が亡くなっても暮らしていけるように支援している。(編集KN)

「人民網日本語版」2018年5月23日

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