南中国海での中国の行動を理由に米側が環太平洋合同演習「リムパック2018」への中国の招待を取り消したことについて、外交部(外務省)の陸慷報道官が24日の定例記者会見で質問に答えた。
【記者】中国が南中国海の「軍事化」を続けていることへの対応として、米国防総省はリムパックへの中国の招待を取り消した。これについてコメントは。
【陸報道官】米側は軍事演習に招待するか否かを、米側の提起したいわゆる南中国海における中国の行動と結びつけようとしている。南中国海諸島及びその周辺海域に対して中国は争う余地のない主権を有するということを、ここで厳粛に指摘しなければならない。
中国側は自らの領土上で正常な建設活動を行い、正常な軍事訓練を行っている。これは主権国家固有の権利であり、中国側にとって自らの主権と安全を守り、地域の平和・安定を維持するうえで必要な措置でもあり、米側がいわれなく非難し続ける中国によるいわゆる「軍事化」とは全く関係がない。
中米両軍交流の強化は本来米側の求めでもあった。何かというと1、2件の交流事業を持ち出して中国側に固有の権利の放棄を迫るのは非現実的であり、徒労に終わるだけだ。中国側を招待するか否か、このような演習を実施するか否かによって、南中国海地域の平和・安定維持のために積極的役割を果たす中国の意志を変えることは不可能であり、ましてや自らの主権権益と安全保障上の利益を守る中国の断固たる決意を揺るがすことは不可能だ。(編集NA)
「人民網日本語版」2018年5月25日
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