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新たな照明設置で、見学体験をバージョンアップ!故宮の儲秀宮

人民網日本語版 2018年05月25日13:34

北京市にある故宮博物院ではこのほど、かつて西太后の居住エリアだった儲秀宮の照明システムを起動させ、40個以上のLED照明を点灯した。これにより人々は窓の外から、慈禧太后(西太后)が50歳の誕生日を迎えた時の様子を完全に復元した内部の陳列をはっきりと見ることができるようになった。故宮博物院の単霽翔院長は、「これは故宮の東西にある六宮の中で最初に点灯された建物となる。将来的には故宮の全ての復元陳列室をこのように点灯する計画だ」とした。中央テレビ網が伝えた。

儲秀宮とは、明清時代の妃たちが居住していた建物。咸豊帝の時代には西太后が儲秀宮に住み、ここで同治帝を出産した。溥儀帝の退位後は、婉容皇后がここに住み、そのインテリアに西洋の要素を加えている。

単院長は、「これまで見学者は窓ガラスに張り付くように覗いても、窓近くの部分しかはっきり見ることができず、内部全体まではっきり見ることがとても困難だった。特に建物の内部と外部の明るさの差が大きかったため、曇りの日などは室内がさらに薄暗くなってしまい、はめられているガラスの反射率も高いため、見学の大きな妨げとなっていた。そのため、室内に照明を設置したことは、より見学しやすい環境を整えるだけでなく、古い建築物を保護する上でも重要な手段となっている」と説明した。

安全に儲秀宮を照らすため、照明から生じる赤外線と紫外線は国家最低基準よりもさらに低いものを使用。照明カバーは熱が発散される素材を用いることで、照明から生じる熱という隠れたリスクを回避している。また儲秀宮の東西にある部屋の装飾は非常に精巧で華やかであるため、照明用の箱を特注し、部屋南側の低い位置に設置することで、部屋北側の陳列に十分にスポットをあてるだけでなく、照明が見学者の妨げにならないようになっており、「光はあたっているが、照明器具は目に入らない」の理念を実現している。(編集TK)

「人民網日本語版」2018年5月25日

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